ずぼん NiGHTS and Reala Story(訳)






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I translated an amazing NxR fanfic(or slash?)!
The original is here and here.
You should read! This is amazing!
I respect the origin novel, and author.
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 いつもと変わらない夕暮れ。風が、誰かのメロディーをやわらかに運ぶのを手伝っている。それはフルートの音色で、柔らかく、優しかった。音だけが聞こえ、ほかの何も見えない。どこからきたのだろう?それは、森のマツの樹の中に座っている若い少年からのものだった。その子供はトランプのジョーカーのように見えた。しかしながら、この場合それは間違いだった。彼はナイツという若いナイトメアンだった。その子供が座って演奏していると、何かを感じた。そのとき、音色は止まった。好奇心が強いナイツは、樹の下の地面の上をみて、同僚のリアラを見つけた。実は、ナイツはこのナイトメアンを恋慕しているのだが、ずっと彼の内にそれを秘めたままでいた。ため息をついて、彼は樹の上に背を乗せ横になった。


 「そこで何をしている?」下方からの声が聞いた。


 その瞬間ナイツはうろたえた。彼は自分のことを深く考えてくれない人とは話したくなかった。ナイツは下をちらりと見たことを後悔した。彼はリアラの瞳を探った。その青は彼を殴り倒しひざまずかせるようだった…ナイツはうっとりとなったが、しかし落ちなかった。リアラは自分を見つめるナイツを見た。ナイツが気を取り戻すまで、まるで数分が経ったように思えた。ナイツがリアラを見つめているとき、リアラは彼をぎらついた目で睨んでいた。


 「だいじょうぶか、ナイツ?お前は呆然として自分を見失ったかのように思える」意地悪そうににやりと笑いながらリアラはこの点を指摘した。
 「いや、リアラ、なんでもない」ナイツは激しく赤面しながら答えた。
 「本当か?」リアラは彼のすぐ隣に浮きながら聞いた。
 「リアラ!うーん…そうだよ…あー」


 リアラは子供のようなナイツの行動ににやにやした。ナイツは自分が厄介な依存症になったことを気づかされた。彼はナイツから身体を離そうとしたくないようであったし、ナイツもできなかった。彼らは両方ともこの状態に苦しみ、そしてこれは彼らの恋愛関係がすぐに始まる予兆であった。


 ナイツとリアラがお互いをみつめあっている間に、闇が空を満たし始めていた。ふたりともお互いの存在にうっとりとせぬばかりだった。思わずリアラはナイツの隣に座った。彼がフルートを吹いているときにいた高い樹の枝だ。ナイツは彼が隣に座っているという事実から自分をそらそうとして、空を見た。リアラもしばらく同じようにしていた。


 雲が星が見えるほどに暗くなった空を覆い、速い夜が巡ってきた。ナイツは平和に満ちた夜を楽しんでいた。リアラが起き上がり、彼の思考が乱されたとき、その平和は去り始めた。そのときナイツは振り向いて何が悪かったのかと聞いた。リアラは気さくな冗談は終わりだと彼に言った。経験のない衝撃があり、リアラはナイツを攻撃した。メアンは驚いて何が起こったのかと飛びずさった。次に、彼の心に浮かんだのは…ワイズマン。リアラはまだワイズマンの元で働いており、それはリアラをナイツの敵にしていた。ナイツは戦う体制をとり、続けてリアラと戦った。


 ずっと続くかと思われたとっくみあいの後、ふたりのメアンは疲れ、いらいらしていた。実際には、何故彼らはケンカを始めたのだろうか?何故リアラはケンカをふっかけてきたのだろうか?ナイツは聞かなければならなかった。彼はたずねた。質問を聞いたとき、リアラは顔を背けた。彼の帽子が吹きはじめた風によってなびいていた。


 「なぜなら、そのときワイズマン様がわたしを見ていたからだ」リアラが答えると、ナイツはほっとした。


 そのメアンはリアラが彼の心に持っている考えを理解できた。リアラの声のトーンは戦いなどは望んでいないような印象を受けた。


 「だから、わたしは今、お前を残して去らなければならない。けれど、行く前にお前に知ってもらいたいことがある」リアラが言ったので、ナイツは聞いた。
 「わたしはお前を想っている…わたしはお前を痛めつけたくない、お願いだからワイズマン様が来る前に、今すぐ行ってくれ」リアラは穏やかに言った。


 ナイツはリアラの頼みを理解した。それゆえに、彼は文句を言わずに去ろうとした。しかしながら、ナイツには去る前にひとつだけリアラに言わなければならないことがあった。


 「リ、リ…」
 「なんだ、ナイツ?」リアラは困惑して聞いた。何故ナイツは行っていないんだ?
 「また、オレは言いたいことがある」ナイツはリアラのほうを振りかえって言った。
 「それはなんだ?」
 「オレは、お前を愛している、リアラ…覚えておいてくれ」ナイツは言った。ついにふたりの想いが告白された、その涼しい夜へ、飛び立つ前に。









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